李人稙の部屋

 朝鮮近代文学の最初の扉<新小説>、その代表作が李人稙の『血の涙』である。李人稙は40に近い歳で日本に留学し、明治末の日本で政治と文学に目を開いた。政治と文学をつなく「政治小説」こそ李人稙が祖国の近代化のために必要だと考えたものであった。

　新聞、小説、演劇とあらゆる手段を駆使して朝鮮の文明開化につくした李人稙は、その後も多くの人びとが迫られた綱渡り―祖国の近代化と親日のはざまを歩く綱渡りの先駆者でもあった。

李人稙の略歴

「血の涙」

 文学史年表

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